徳島/Tokushima:2013

7.大塚国際美術館 その1。

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そして、今回の旅行の最大の目的地、大塚国際美術館。

……いや、裏側からのアプローチになってしまったせいで今一つスケール感が伝わらないと思うが……。
あ、さっきの写真に写っていた全体の方がまだ感じがわかるかな?

右上のカクカクした建物、平行のも垂直側に建ってるのもどちらも大塚国際美術館。
……しかも、この建物は地下の方がデカいのではないかと……。
多分正面玄関は平行側の建物の向こうにあるんじゃないかなあ。
で、けっこう長いエスカレーターで地下3階に上る。そこが玄関ホール。
とにかく広い。体積は日本の美術館で最大なのではないか。知らんけれども。

何しろ、システィーナ礼拝堂の「最後の審判」「天地創造」を実物大で展示しているわけですから!

たしかにシスティーナ礼拝堂って、なんせ礼拝堂ですから、あの巨大なヴァチカンの建物の中では
小さく感じる程度の空間ですよ。
しかしそれはあのバカでかいサンピエトロ大聖堂を見たあとだからであって……
縦:40.9メートル、横:13.4メートル、高さ:20.7メートルある。(wikiから抜粋)
その空間を建物内にそっくり収納し、しかもそれはほんのわずかな部分。って一体どんだけの広さ!
正気の沙汰じゃないですよ!

ほんと~~~~~~~~~~に広いんです。

その広さは現地に行く前からわかっていたので、今日一日をこの美術館見学に充てていた。
何しろこのためにわざわざ四国まで行くんですし。

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最初に見たのはシスティーナ礼拝堂の、ミケランジェロの「最後の審判」。

予想していた陶板画とは全く違った。
昔見た陶板画は……あれは、絵付けの技術で描いていたのかなあ?
ずいぶん色鮮やかだった印象がある。その辺はオリジナルとは全く別物。
だが今回のこれは、色合いが渋くて、いうなればオリジナルと同じような雰囲気。

ちょうど始まったガイドツアーで話を聞くと、この陶板画は写真複製なんだって。
オリジナルの写真をまず撮って、それを原寸大でタイルに焼き付けして作るとのこと。
もちろん、「最後の審判」のような巨大な絵画を一枚では作れないけど、
何枚もつなげて大画面を作る。つなげた線が見えるでしょう?
この一枚のタイルが最大値……なんぼだったかなあ。サイズをガイドさんが教えてくれたのだが、
忘れてしまった。

しかし写真復元で、色調整も近くて、原寸大。加えてざらざらしたタイルの素材感も加わると
本物感がハンパないというか……
なんか三半規管がおかしくなる。今、自分が見てるコレはナニ?ココはドコ?ワタシはダレ?って感じ。

現物を見たことがあるものはまだいいよ。ま、見たことがなくても、すでによく知ってる絵なら、
ここにあるこれが本物だとは思わなくて済む。あれとこれは別物、という意識が持てる。
問題は、ここで初めて見た絵でね……。けっこう惹きつけられる絵が多かった。
そうすると、ここのこれを見て惹きつけられたわけだから、
じゃあ本物と複製の差異は一体どうなってくるのか。

これは本物ジャナイ、これは本物ジャナイ、と呪文のごとく呟きつつ見学していくことになる。

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本物のシスティーナ礼拝堂よりも優れた点は、床に置かれたベンチに寝っ転がって
天井画が見られること。現地だと天井画を首を曲げて見ることになるので、見続けるのツライ。

ミケランジェロの「天地創造」。各部分。

3枚目なんかは絨毯のデザインになりそうだね。

でも実際はベンチに寝っ転がっても、細部は見られないからね。何しろ天井は20メートル先。
見られるのがアドバンテージというよりも、写真を静止した状態で撮れる、というのがアドバンテージ。
3枚目なんかけっこうきれいに撮れてるでしょう。
現地だとこうは行きません。垂直にカメラを構えて、うまくホールドは出来ない。
少し暗いし、混んでるしね。

ここでベンチに寝っ転がっていたら、ちょうど1時間のガイドツアーが始まることを発見。
どうせ一日中いるつもりだったので、ツアーに参加してみることにする。

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